- 1990年10月
- Talking of LAL
【連載】Talking of LAL「第2話 エンドトキシン(前編)」
本記事は、Wako News No.2 (1990年10月号)において、和光純薬工業 土谷 正和が執筆したものです。
発熱性物質(pyrogen)の代表格であるエンドトキシン(endotoxin)は、種々の生物活性を有しており、その本体はグラム陰性菌の外膜に存在するリポ多糖(LPS)であると考えられております。エンドトキシンは、その強い発熱性から注射用薬剤等への混入が恐れられ、主にウサギ発熱性試験によって検査されてきました。リムルステストで検出しようとしている物質はこのエンドトキシンなのです。
エンドトキシンの構...