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siyaku blog

ー 研究の最前線、テクニカルレポート、
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【テクニカルレポート】New Type ODS Wakosil-II 5C18RS について

本記事は、和光純薬時報 Vol.62 No.2(1994年4月号)において、和光純薬工業 大阪研究所 上森 仁志が執筆したものです。

当社の HPLC 用充填剤の開発の歴史は、昭和 62 年に球状シリカゲルをベースとした逆相系充填剤を「Wakosil」の商品名で販売した時点から始まったといっても過言ではありません。その当時の開発の焦点は、シリカゲルに逆相官能基を導入した後に残存するシラノール基をいかに封鎖するかであり、クロマト関連学会に参加すると何時もこのエンドキャッピングという言葉が飛び交っていたように思われます。

第 2 の変革は、シリカゲル中の金属不純物が、キレート形成能を有する化合物の溶出挙動に影響を与えることが報告された時点にあります1)。当初、シリカゲルに含まれる ppm オーダーの金属不純物が、分離に影響を与えることには懐疑的でありましたが、金属含有量の異なるシリカ ODS を用いる一連の生薬有効成分の分析比較から非常に重要なファクターであることを確認し2)、平成元年に他社に先がけて高純度シリカゲルタイプを「Wakosil-II シリーズ」として上市してきました。近年の高純度シリカゲルタイプの隆盛からも当時の開発方針が間違っていなかったことを痛感しています。

そして今、どのような充填剤が使いやすいのか?と考えたとき、親水性化合物の保持を大きくし、かつ疎水性化合物の保持の増大を最少に抑えることができる ODS 系充填剤の開発が可能ならば、溶媒フロント部分に溶出される妨害ピークの影響を回避でき、かつ短時間分析が可能になるのではないかと考えました。

このコンセプトに基づいて開発した充填剤が「Wakosil-II 5C18RS」であり、本品は水比率の高い溶離液系でも十分に威力を発揮するように設計されています。もちろん、高純度シリカゲルを用いた高エンドキャッピングタイプであることは言うまでもありません。

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参考文献

1) Sadek, P. C., Koester, C. J. and Bomers, L. D. : J. Chromatogr. Sci., 25, 489 (1987).
2) 福本昌巳、上森仁志、松浦脩治他:第 19 回生薬分析討論会講演要旨集、62 (1990).

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